運動器系体表解剖セミナー ③

9月1日(土)、2日(日)の二日間、体表解剖セミナーに出席しました。

Aコース最後のお題は『前腕』です。

最後の最後で難解部位の登場です。

9月1日(土)

本日は前腕屈筋群の触察・投影です。

まずは指標となる骨の投影から始まります。

上腕骨内側上顆、肘頭、尺骨骨幹部後縁、尺骨茎状突起、豆状骨を投影します。

最初の投影は『円回内筋』です。

この筋肉はこのあと投影する『長拳筋』『橈側手根屈筋』『腕橈骨筋』に覆われているため皮下では小さく見えます。

前腕部はこのように筋が幾重にも重なり合うため、触察が困難を極めます。

続いて『長掌筋』『橈側手根屈筋』『尺側手根屈筋』の触察です。

ここでペアを組んでいた方の『長掌筋』が欠損しているというハプニング(笑)

体表解剖の各筋の解説ではヴァリエーションがあるというのは必ずと言っていいほど説明されますが、まさに大当たりでした。

よって自分は『長掌筋』を省いて触察・投影。

その後更に深層の筋の触察になるのですが、段々皮下から触察しにくくなってきます。

『浅指屈筋』の筋腹の多くは『橈側手根屈筋』『長掌筋』に覆われているとともに、一部分は『円回内筋』と『尺側手根屈筋』に覆われています。

よって『長掌筋』と『尺側手根屈筋』の間に観察できる領域がある程です。

続いて『長母指屈筋』『深指屈筋』。

指が絡んでくると難易度は更に急上昇(泣)

明日も触察する『回外筋(前部)』と手関節の『方形回内筋』を触察・投影して一日目終了。

思っていた以上に前腕の触察・投影は難易度が高いです。

筋のほとんどが肘側に筋腹があり、手関節側は腱であるため触察力が問われました。


9月2日(日)

二日目は伸筋群の触察・投影です。

本日の骨指標は伸筋ですので上腕骨外側上顆、肘頭、尺骨骨幹部後縁、尺骨茎状突起、背側結節、橈側結節、掌側結節を投影します。

続いて外側上顆から一横指尺側方部と外側上顆から一横指橈側方部に印しをつける。

続いて『小指伸筋』『総指伸筋』の触察・投影です。

屈筋と違い、伸筋は指の動作に関わる筋が含まれるので、より細かい触察力が求められます。

『総指伸筋』の手背の腱と小指を動かす『小指伸筋』腱の見極めなどかなり難しくなってきました。

続いて尺骨後縁近位1/4部と尺骨骨間縁近位1/3部に印しを付け、昨日触察した『回外筋』の後部と『尺側手根伸筋』『肘筋』の触察・投影です。

肘付近にある肘筋は、上腕三頭筋とほぼ同化しており、解剖的には境界が不明瞭であると言うことでした。

前腕の伸筋群が肩甲帯や上腕三頭筋の影響を受けやすいと個人的に感じていたので納得の解説でした。

そして今回最も難易度が高いと感じた触察のひとつが、『長母指外転筋』『短母指伸筋』『長母指伸筋』『示指伸筋』です。

これらの筋は指を動かす筋なので、手関節から手背は細い腱です。

先ほど投影した『総指伸筋』の腱と判別しながらの触察、しかも背側結節、橈側結節、掌側結節という小さい骨指標を頼りに触察するので大変難しくほとんどアシスタントの先生に頼ってしまいました。

そして『腕橈骨筋』です。

前腕の近位橈側にあるボリュームのある筋だと思ってましたが、じつは筋腹は薄く、このボリュームを作っているのがこの後投影する『長橈側手根伸筋』『短橈側手根伸筋』だったのです。

ビールジョッキを持った時に盛り上がる筋肉です。

そしてAコースの大トリ『長橈側手根伸筋』『短橈側手根伸筋』です。

これが難易度ナンバーワンでした。

難しさの訳は、前腕の深い位置にある筋肉なので、皮下で観察できる領域が限られている、深い位置にある筋の為、他の筋との境界の判別が難しい、ここまで散々投影してきたので、前腕が線だらけでややこしくなっていた(自分は特に)などでしょうか(笑)

画像の説明

ここでもアシスタントの先生におんぶに抱っこでなんとか投影終了。

どっと疲れた一日でした。

最後はAコースの修了証をもらい全日程終了しました。

画像の説明

10月からはBコースが始まります。

Bコースは体幹、腰臀部、下肢と臨床上重要な部位がたくさんあります。

Bコースもしっかり食らいついて頑張ります。

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