第1回(一社)日本整形内科学研究会(JNOS)学術集会

11月17日(土)、18日(日)の二日間、所属する日本整形内科学研究会(JNOS)の学術集会へ出席致しました。

法人化に伴い、MPS研究会から名称変更になり初めての学術集会です。

例年関東での学術集会は6月だったのですが、今回は11月の開催になりました。

会場は昨年同様、高田馬場エムワイ会議室です。

今回のテーマは

『JNOSの未来』

と言うことで、今までの歴史、現在の活動報告、将来へのビジョンなどが主なテーマになっていました。

17日(土)

木村会長挨拶の後、テーマ「無刀流整形外科 運動器治療の現状とこれからの進む方向」ということで著者で国立病院機構徳島病院整形外科 柏口新二先生の特別講義が行われました。

『無刀流』とは、メスに頼り過ぎない、最小侵襲で最大効果を目指す、姑息的治療ではなく、原因を無くす根治的治療と言う考え方で、余分な手術はしない、予防的な手術はしない、自己修復力を最大限活用することで治癒させるということのようです。

その後シンポジウムということで、『JNOSの未来』をテーマに各理事、各職種の先生達の発表がありました。

  • 「技術習得・教育の立場からみたJNOSの未来:VR教育デモ」
    今後VRを利用した様々な技術講習などを検討しているようで、実際参加者全員VRゴーグルを着用してデモ体験を致しました。今後は職種別技術指導など、様々な教育プログラムを構築する予定だそうです。
  • 「整形外科医・スポーツ整形外科医の立場からみたJNOSの未来」
    異業種が『ファシアリリース』という共通認識のもと、連携することは非常に素晴らしいと発表されていました。また、整形外科医は手術請負人になってはいけないと警鐘を鳴らしてました。
  • 「麻酔科医・ペインクリニシャンの立場からみたJNOSの未来:慢性疼痛とファシア」
    なぜファシアリリースで痛みが消えるのか、ファシアリリースとブロック注射の機序の違いを丁寧に解りやすく説明して頂きました。
  • 「歯科医師の立場からみたJNOSの未来:顎関節と慢性疼痛」
    『顎関節症と噛み合わせの因果関係は立証されていない』との発表には驚きました。また、繊維筋痛症患者に顎関節症が多いという発表もありました。
  • 「理学療法士・基礎研究者の立場からみたJNOSの未来:第5回FRC(ベルリン)の報告含めて」
    JNOSが行っている活動は世界に通じると確信をされたようです。他国はJNOSのように他業種連携という考え方が無いと感じられたようです。しかし、英語力があまりにも不足していることを痛感されたようで、論文レベルまで英語力を上げましょうと提唱されていました。
    また、今回FRCに発表者として出席された今北先生の発表が表彰されたとの報告がありました。
  • 「鍼灸師の立場からみたJNOSの未来:鍼灸師が地域医療の一員となるために」
    鍼灸師と医師、理学療法士など異業種連携には共通の言語が必要であるということ、そのためには解剖学の知識向上、エコーの導入などを挙げられていました。
  • 「東洋医学と西洋医学の融合とJNOSの未来:『閃く経絡』を監訳して」
    ベストセラー『閃く経絡』の共同監訳をされた須田先生の発表です。本書を監訳するまでの経緯、東洋医学と西洋医学が交わらない理由、ファシアを共通言語にして東洋医学と西洋医学がリンクする可能性などの内容を面白く解りやすく説明して頂きました。

18日(日)

二日目はJNOSの活動報告として、

  • 情報システム
    ホームページの説明、アクセス数などのデータの説明
  • コンプライアンス委員会
    コンプライアンス重視に基づき、医療広告ガイドラインに抵触している内容をホームページ上に掲載されているかのセルフチェックの要請。
  • ブロック活動報告
    全国各地の活動報告。

続いて[特別講演]テーマ「肩の痛みに対する超音波ガイド下神経ブロック併用によるリハビリテーションへの応用」

講師:臼井要介先生(水谷痛みのクリニック:麻酔科医)による講義が行われました。

肩甲帯、肩関節の細かい動作評価に対するハイドロリリースの方法など、レベルの高い講義内容となっておりました。

総括

今回はJNOSになって初めての学術集会でしたので、各先生の発表がファシアリリースの可能性をメインにしたものがほとんどでした。

今回で自身3回目の出席でしたが、少しづつではありますがファシアへの理解度が深まっております。

最近では『医道の日本』でもファシアが取り上げられたり、『閃く経絡』などの書籍も発売され、以前より詳しく学べる環境ができています。

今後もさらに知識、技術の向上に努め、患者さんへ還元できるよう精進していきたいと思います。

JNOS ファシア

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