運動器系体表解剖セミナーB ③-1

3月9日(土)、10(日)の二日間、運動器系体表解剖セミナーBの3回目に出席しました。

前回の11月から年末年始を挟んで少し間隔が開きましたが、Bコース最後のセミナーとなります。

今回のお題は鍼灸師にとって重要な後頚部~背部~腰部、殿部、そして足底部です。

ここの部位は『膀胱経』という経絡が走行する、臨床で一番と言って良いほどの重要部位ですので一段と気合いが入りました。

3月9日(土)

一日目は後頚部の投影から始まります。

まずはいつものように骨指標から投影します。

外後頭隆起、乳様突起、肩甲骨下角、肩甲棘内側端、C2、C3、T3、T6、T8棘突起、C1横突起(後方)を投影。

まずは『頭板状筋』と『頚板状筋』を触察投影します。

『頭板状筋』は頚椎3~7番、胸椎1~3番から起こり、側頭骨の乳様突起、後頭骨の上項線の外側に付着する筋です。

『僧帽筋』の下層にあり、肩甲骨の間を通る筋です。

頭部では『胸鎖乳突筋』と『僧帽筋』に覆われています。

まず外側縁は乳様突起からC3に想定線をイメージし、筋腹をめくりあげるように触察。

内側縁は乳様突起の下端から三横指の部位と外後頭隆起とを弓状に想定線をイメージ、中央部からC3棘突起を結ぶ線を想定し触察する。

頭板状筋の内側縁は薄く、僧帽筋に覆われている為触知しにくい部分である。

続いて『頚板状筋』の触察です。

C3の横突起とT6棘突起を結ぶ線を想定、内方に圧迫しながら触察。

頚部と背部の境界線付近では筋腹を触知しやすいが、停止付近の筋腹は『肩甲挙筋』に覆われているため触知しにくい。

頚部背部の境界線付近では筋収縮を用いて(肩関節伸展)探ると触察しやすくなる。

背部はC3横突起とT6棘突起を結ぶ線を想定し、内側方から前方へ圧迫しながら内側頭方⇔外側尾方に移動させながら触察。

起始付近の筋腹は薄く、『僧帽筋』、『大小菱形筋』に覆われているため触知しにくい。

続いては『頭半棘筋』です。

外観は柱状の形状をしているが、実際は『頚半棘筋』や『後頭下筋群』などが存在し、筒状の形状をしている。

乳様突起三横指下端から外頭隆起を結ぶ弓状性の外側1/3とT8を結ぶ線を想定し、頭方から尾方へたどる。

背部の筋腹の触知は困難のため解るところまで投影。

続いて深部の『後頭下筋群』です。

先日の『ためしてガッテン』でも紹介され、鍼灸師の間では話題になっている部位です。

後頭下筋群は『大後頭直筋』、『小後頭直筋』、『上頭斜筋』、『下頭斜筋』が存在し、『上頭斜筋』のみが『頭半棘筋』に覆われていません。

よっては『上頭斜筋』以外は『頭半棘筋』に覆われているため触知は困難ですが、できる範囲で投影。

『上頭斜筋』は乳様突起下端から三横指頭方と外頭隆起を弓状に結ぶ想定線上の内側1/3と外側1/3とC1横突起の囲まれた領域を想定し触察、投影。

後半は『脊柱起立筋群』です。

『最長筋』、『棘筋』、『半棘筋』、『多裂筋』、『腸肋筋』です。

まずは腸骨稜、第12肋骨を投影します。

この両骨は復習になりますが、投影は非常に難しいです。

上後腸骨棘の触察は個人差があり正確に取るには集中力が必要です。

第12肋骨も体格により難易度が変わります。

『脊柱起立筋』は深層に『多裂筋』、表層に『最長筋』外側に『腸肋筋』が位置します。

胸部では最内側に『棘筋』がある為、『最長筋』は頭方へ向かうほど棘突起から離れていきます。

『最長筋』と『腸肋筋』は体幹を後方から見ると、内側半分の領域1/2に存在し、内側半分が『最長筋』、外側半分が『腸肋筋』します。

『腸肋筋』は胸腰移行部では幅が広く、『最長筋』の表層を覆い、『最長筋』の3倍ほどに見える。

『多裂筋』は頭方へ行くほど細くなり皮下で観察できないが、上後腸骨棘の高さ付近で広く、『最長筋』と『腸肋筋』に覆われない部分があり、その部分は皮下で触知できます。

まずは『最長筋』

上後腸骨棘から四横指頭方に第2腰椎を確認。

ここが『最長筋』の幅が最も広く、内側は尾方へ行くにつれ『多裂筋』の領域が広がります。

半側胸郭の中点と半側骨盤の中点に想定線を引き、想定線と後正中線の中点に指を置き、筋肉の膨隆を確認しながら触察。

頭方は『棘筋』との境界を確認しながら内側を投影。

尾方は『多裂筋』との境界線を確認しながら第2腰椎棘突起と上後腸骨棘とを結ぶ想定線を指標に触察。

外側は筋の隆起を確認しながら投影。

続いて『腸肋筋』

骨盤幅1/2と胸郭幅1/2に想定線をつくり前方へ押しながら内側方へ移動させる。

隣接する『腰方形筋』との境界線を間違えないように触察。

『多裂筋』は第2腰椎棘突起と上後腸骨棘を結ぶ想定線に外側、胸椎および腰椎の棘突起沿いに内側を触察。

上後腸骨棘より三横指尾方まで筋が存在するが、触察できる範囲まで投影。

一日目はこれで終了。

二日目の殿部と足底は近日アップ致します。

運動系体表解剖

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