◇不妊鍼灸コース◇
不妊というと女性側に原因があると思われがちですが、男性と女性の原因の割合は不妊全体の約40%づつでほぼ1:1です。
男性側、女性側、男女両方、原因不明の場合もあります。
女性側の原因
- 排卵因子
女性ホルモンを出す仕組みに影響を与える病気、極度の肥満、体重減少、男性ホルモンが高くなるホルモンのバランス異常など。
また、全く月経が無い場合、様々なホルモン分泌異常や早発卵巣不全(早期閉経)の方もいます。
- 卵管因子
クラミジア感染症による卵管炎、骨盤腹膜炎などによる卵管の詰まり。
子宮内膜症の病変による卵管周囲の癒着が起こり卵管が詰まる。
- 頸管因子
子宮の出口を閉める子宮頸管は、排卵が近づくと内部の粘液が精子が貫通しやすいように変化しますが、この粘液の分泌が少なかったり、精子の貫通に適していない場合精子が子宮内に入りにくくなり、妊娠が起きにくくなります。
- 免疫因子
精子を攻撃する抗体(抗精子抗体)を持つ女性の場合、子宮頸管や卵管の中で抗精子抗体が分泌されると、精子の運動性が低下し卵子までたどり着けず妊娠に至りません。
- 子宮因子
子宮筋腫や子宮の先天的な形態異常などにより、子宮の血流が悪かったり、子宮内に癒着などがあると、子宮内に到達した胚の着床を妨げ、妊娠に至りません。
男性側の原因
- 造精機能障害
精子の数が少ない、精子が無い、精子の運動性が悪いと妊娠しにくくなります。
精索静脈瘤で精巣内の温度が高くなっていると、精子の数や運動性が低下します。
原因不明で精子が作られない場合もあります。
- 精路通過障害
作られた精子が陰茎の先端へ通る為の道が途中で詰まっていると、射精はできても排出できず、妊娠に至りません。
精巣上体炎などにより精管が詰まっている場合などがあります。
- 性機能障害
勃起障害(ED)、膣内射精障害など性行為で射精できないものを言います。
一般的にはストレス、妊娠に向けての精神的プレッシャーなどが原因と考えられています。
糖尿病などの疾患が原因の場合もあります。
男女両方による原因
- 加齢による影響
男女とも加齢による妊孕性(妊娠する・させる力)低下することが解っています。
女性は30歳を過ぎると自然妊娠する確率が減少し、35歳を過ぎると著明な低下を来します。
加齢による子宮内膜症の増加、卵子の質の低下が起こることが原因と考えられています。
男性は女性に比べてゆっくりですが、35歳頃から精子の質が低下します。
当院の不妊鍼灸は長野式鍼治療に基づいた脉診、腹診などいくつかの診断法を用いてお身体の状態を確認し、その結果に対応した処置を施し先ずお身体の状態を整えます。
基本処置の後、低温期、高温期、採卵、胚移植など治療周期や月経周期に応じた鍼灸施術を施します。
東洋医学と西洋医学を組み合わせた鍼灸施術で、妊娠し易い身体作りを一緒に目指して行きます。
不妊鍼灸は女性だけではなく、男性不妊も行っておりますので是非ご相談ください。
- 施術時間 約60分
Top / 不妊鍼灸
a:235 t:2 y:0